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改めて、「MITSUKO」に思うこと 

6日深夜にBSプレミアムで放送されたミュージカル「MITSUKO」は、NHKオンデマンド(リンクあり)でも配信されています。
200分ということは、小池先生と安蘭けいさんの対談も含まれていますね。


ちゃんと録画できているか、昨夜ざっと観たんですが、何とも懐かしかった。
ああ、マテのあったかい声だ。「西と東」やっぱりいいなぁ。文明開化の場面、子供も大人も可愛いなぁ。そうそう、ミツコちゃんの紅い櫛が揺れるの、ずっと気になってたんだよな(笑)。

TVを観ながら、いろいろ思い出しました。
アップが多かったり、新鮮なアングルだったり、観劇の時とはまた違った角度から楽しめますね。
カメラさん、ここはもっと引いてーとか、喋ってない人も映してーとか、勝手な注文つけたくもなりましたが(笑)。
初演の映像を残してもらえて嬉しいです。

欲を言えば、辛源リヒャルトも入れてほしかったな。
たとえば、「何故」までが辛源くんで、「パン・ヨーロッパ」以降がジュリアンくんとか。(観てる人が混乱するからダメか)
二人の青年リヒャルト、かなり印象が違いましたよね。二人とも長身でハンサムだけど、同じ台詞、同じ歌を歌っているのにカラーが違うんだなぁ。

特に、とうこママとデュエット(というか対決)する、「勘当」・「何故」の場面。
辛源リヒャルトは、ママのこと愛してる。イダのことも真剣に愛してる。僕には二人とも大切なのに、何故わからないの?と嘆いてる感じ。
ミツコさんだって親を泣かせたんだから許してやれば、と息子の肩をもちたくなりました(笑)。
一方のジュリアンリヒャルトは、僕はもう子供じゃない。自分の信じる道を行くよ。さよならママ!と突き放してる感じ。
完全に親離れした我が子に置いていかれたミツコが、可哀想に思えてしまったくらい。

増沢リヒャルトは、表情にも語り口にも母への愛を滲ませていました。
そういう点では、辛源リヒャルト(青年)と増沢リヒャルト(成人)のつながりが、私にはしっくりくるように感じられました。
ジュリアンくんはアメリカナイズされた印象で、ジョニー役がよく似合っていました。
どちらのリヒャルトも観ることができて面白かった。お二人のこれからの活躍が楽しみですね。
 
アンサンブルの皆さんも子役ちゃんたちも、歌も芝居も素晴らしかった。
マテさんの日本語もよかった。カタカナではなく、ひらがなと漢字で聞こえてきた(笑)。外国語であれほど感情をこめて語り、歌えるなんてすごいな。「愛は国境を越えて」を聴くたびに涙がこみあげました。
とうこさんは、幅広い年齢の演じ分け、歌い分けが見事だった。高音域も歌いこなしていて、説得力が増していた。三度歌う「後ろを振り向かずに」、それぞれに感動があり、涙があふれました。

改めて、クオリティの高い舞台だったなぁと思います。
NHKさん、放送してくれてありがとう!

番組の最後に20分くらい、小池先生ととうこさんの対談がありました。主に喋っていたのは小池先生でしたが(笑)。きっと語りたいことがたくさんおありなんでしょうね。
何らかの形で、ミツコたちの物語を伝えていきたい、と。再演への意欲を口にされていました。

私も、とうこミツコにいつかまたお会いしたい。
ただ、欲を言えば(欲張りですみません・笑)、もう少し違った内容で観てみたい。
長くなりますので、たたみます。(追記へ続く) 
 
ミュージカル「MITSUKO」には、小池先生の語りたいことがたくさん詰まっているのだと思います。そのため盛りだくさんになり、広がり過ぎてしまった感じもしました。
ハインリッヒもリヒャルトも、それぞれが主人公になって物語が作れそうなほど魅力的な人物。
でも、ミツコも単独でヒロインになれる人物だと思うのです。伯爵に見染められて国際結婚したシンデレラというだけでなく、夫に先立たれた後の人生こそが興味深い。

第2部は、ミツコと息子リヒャルトを中心に展開していきますが、ミツコの人生をもっと掘り下げてほしかった。
リヒャルトの青年時代の活躍については、成人リヒャルトが自ら語ることでも表現できる気がします。

ミツコの人生は、ミツコ自身の言葉で語り、心情を歌ってほしい。
リヒャルトとイダの駆け落ち以降、ミツコが豹変してしまうというのも、ナレーションだけでは唐突な印象を受けました。
第一次世界大戦中、ミツコはどうしていたのか。ナレーションではなく、具体的に描いてほしかった。
日本とオーストリアが敵国同士になった時、日本人であることを誇りにしていたミツコがどんな思いで生き抜いたのか。
ミツコの苦悩は、日米開戦を恐れる百合子の苦悩にもつながると思うのです。


百合子の婚約者ジョニー(父が米国人、母が日本人)が、母は”広島の出身”だと話す台詞が印象的でした。小池先生は、そんなところにも隠し玉をこめてますね(笑)。
その後の二人が苦難の道を辿ることは、容易に想像がつきます。
百合子が日本国籍のまま米国に留まったら、強制収容所に入れられるだろう。
ジョニーが戦地から無事に帰れたとして、婚約者をそんな目に遭わせた米国、母の故郷に原爆を落とした米国に対して、彼はどんな感情を抱くだろうか。
百合子とジョニーは結婚して米国で生きていこうと思うのだろうか。

増沢リヒャルトは二人に語りかけます。「国境は人が作った壁だ。人が作ったものなら、乗り越えられる」
そして、歌い出すんですね。「愛は 国と国との 境を越えて 人を結び付ける♪」
あの二人の苦難を考えたら、そんな理想論で解決できるのかなぁとも思うのですが(笑)、幸せそうなハインリッヒとミツコが現れて高らかに歌い出すと、何だか乗り越えられそうな気になるという、魔法のようなラストシーン(笑)、好きだな。

小池先生は、百合子とジョニーを登場させることで、ミツコの物語に普遍性を持たせようとしているのかもしれません。
明治女の一代記にとどまらず、個人と国家の関係にまで視野を広げているのだと思います。


壮大な歴史大作ももちろんいいのだけれど、もっとミツコの人生に的を絞って練り直された舞台も観てみたい。
青年リヒャルトの場面が減ったら、第2部は重苦しくなってしまうかなぁ。
でも、粛々として困難に立ち向かうミツコを演じるとうこさん、絶対にいいと思う。
そしてハインリッヒには、思い出の場面か何かでまた登場してほしいな。

好き放題に書いてますが、妄想するのは自由ですよね(笑)。
皆さんは、どんな「MITSUKO」を観たいですか?

TV放送のおかげで、また舞台の記憶が蘇り、妄想も膨らんできました。
今度、光子さんの手記を読んでみようと思います。
 
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カテゴリ: MITSUKO

テーマ: ミュージカル - ジャンル: 学問・文化・芸術

タグ: 安蘭けい  小池修一郎  MITSUKO  ミュージカル 

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