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マシュー・ボーンの「白鳥の湖」に思うこと その3 

まだ「SWAN LAKE」の話です。しつこいですね(笑)。
心の中にはいつも種火が灯っていて、新鮮な空気や燃料が入ってくると、また炎がメラメラと燃え上がる感じがします。

つい最近、強力な燃料がドーンと投入されたのですよ。
新書館の「ダンスマガジン」12月号。
ゴメスと三浦雅士さんの対談、マーニーの単独インタビューが載っていて、読み応え充分!
特にマーニーの言葉にはねぇ。読みながら、そうだよねそうだよねわかってたよ!と悶絶しました(笑)。

で、今また心の中で炎がボーボー萌えて、いや燃えているわけです。


途中から覗いて下さった方は、その1からお読みいただければ、話の流れがわかりやすいかと。えへへ。

★マシュー・ボーンの「白鳥の湖」に思うこと その1

★マシュー・ボーンの「白鳥の湖」に思うこと その2


ツイッターと違って、ブログは備忘録として書いてますので、何を今さら~な記事も投稿します。
よろしければ、読んで下さる方も思い出しながらおつき合いいただけると嬉しいです。



ゴメススワン&マーニー王子の舞台は、3回観ました。
9月15日、19日、20日。 その時にちゃんとメモを残しておけばよかったんですが、今では15日と19日の記憶はごっちゃになっている感じがします。

15日については、その2で細かく触れましたね~。

19日は、やや後方の席からの観劇でした。
ゴメススワンは、更に人間離れした鳥(魔法の火の鳥)だったよなぁ。
マーニー王子との絆がますます深まって、美しく力強くドラマティックなパフォーマンスでした。

20日は、ゴメス&マーニーの千秋楽。
観る前から「このペアはこれで見納めなのか!」という特別感がこちら側にあったのは確かですが、実際、本当にスペシャルな舞台だったのです。

(続く)

これまで観て来た「白鳥の湖」とは違う方向へ疾走する感じでした。
舞台は生ものだから、同じ演目を同じキャストが演じても、日々違います。それが面白くて、リピートするんですけどね。



「白鳥の湖」の白眉と言える、2幕の王子とザ・スワンのデュエット。
王子とスワンは、ここで初めて出会うんですね。
ザ・スワンが守護天使として、王子を幼い頃から見守っていたという解釈だったとしても。初めて対面して、スワンは威嚇もするんです。が・・・

20日のゴメススワンは、登場した時からマーニー王子を愛していました!
ずーっと湖で待っていて、やっと会えた!という喜びでいっぱい。
もう表情から、体じゅうから、愛がほとばしっていました。

そんなに感情を露わにしたら、ちょっと白鳥には見えないんです。
限りなく人間に近い、美しい異形のもの、と言ったらいいかな。

15日も19日も、ゴメススワンがマーニー王子に見せるソロは求愛のダンスだなぁ、とは思いましたが(笑)。だんだん惹かれていく感じがあったんですよね。
20日は、前世からこの日を待っていた!とばかりに、最初から愛が炸裂していました。


ゴメス曰く、”相手役の変化に瞬時に気づいて応えてくれるマーニー”が、もちろん応えないわけはありません。
二人の息がこの上ないほどピッタリ合っていました。
体格も踊りのスタイルも違うはずなのに、見事なまでのシンクロ。

回転の速度が同じとか腕の角度が同じといった見た目のことだけでなく、きっと呼吸のタイミングがぴったり合っているんでしょうね。
(ダンスマガジンのインタビューで、ゴメスがパートナーとの呼吸について語っていて、やっぱり!と思いました)。

お互いに相手を感じ、相手と繋がっている。気持ちが通じ合っている。
その喜びが、二人の表情にも踊りにも表れていたんです。

ゴメススワンとマーニー王子のデュエットは、天上の楽園に遊ぶような幸福感に満ちて、まばゆいほどの愛を客席にも振りまきました。
恍惚とした表情を浮かべる二人を見ていると、こちらもうっとり夢心地。

あまりにも美しくて、幸せで、言葉が出ない。
私、このまま天国へ行けるなぁ、と感じました。
2幕が永遠に続けばいいのに・・・。

「白鳥の湖」という舞台を観ていることを忘れそうになるくらい、どんなストーリーだったか分からなくなるくらい(←いいのかそれでw)。
2幕でしばらく時が止まっていたんです。



3幕のゴメスストレンジャーは、カンパニーのメンバーたちに愛と感謝の気持ちを伝えているようでした。
一人一人と視線を交わしたり、手を取ったり、肩に触れたり。「ありがとう」と言っている感じに見えました。

ゴメスを中心にみんながワイワイお祭り騒ぎの中、マーニーはますます孤立して追い詰められる王子を熱演しました。
女王を激しく罵っていたし、エモーショナルでしたね。
ああ、今思い出しても胸が痛む。



そして、4幕。
ゴメススワンはもはや白鳥でも火の鳥でもなく、ひたすらマーニー王子への愛に殉じようとする存在でした。
二人は運命を悟ったかのように、恍惚として死を受け入れるんです。

これはもう、ハッピーエンドと言ってもいいのだろうなぁ。


「ダンスマガジン」インタビューで、マーニーがこんなふうに語っていて、とても印象的でした。

”僕たち(王子とザ・スワン)は幕が上がった瞬間からひとつのもので、それが第4幕で引き裂かれる。
最後の場面は、この世とは別れを告げなければならないけれど、別の世界でスワンと結ばれることが暗示されていて、とても好きな場面です。
僕は今回初めて、王子が死んでいくシーンで、笑みを浮かべるという演技をしました。
前はただ悲劇的に、不幸に死んでいくという解釈だったけど、死の間際にスワンと再び会える喜びがあるはずだと思うようになったんです。”

ゴメススワンが消えた後、マーニー王子は狂ったように嘆き悲しみ、ベッドが壊れるんじゃないかと思うほど激しく揺さぶっていましたが、振り向いて座り込むと、虚空を見つめて微笑むんです。
その表情には、悲劇を超えた救いと喜びがありました。

それは、5年ぶりに王子を演じたマーニーが変化していたということだったんですね。
ゴメススワンによって引き出された、新たな感情だったのでしょうか。


ゴメス&マーニーの千秋楽は、チャイコフスキーの「白鳥の湖」に、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」が混じった、愛(エロス)と死(タナトス)の物語だった。
私にはそんなふうに見えて、ゴメスが騎士トリスタン、マーニーがイゾルデ姫で妄想してしまいました。
(意外に、王子は王子で、スワンのほうが姫だったりして。それもありかw)

ちなみに、チャイコフスキーはワーグナーを崇拝していたそうなので、私の妄想も喜んでくれるでしょう(?)。
4幕のラスト、微笑むマーニー王子には、迎えに来るゴメススワンが見えていたんですね。
まさに「イゾルデの愛の死」ではないですか。あああ。



あまりにも集中して観ていたから、自分がちゃんと息をしていたのか(笑)、瞬きをしていたのかわかりませんでした。
緞帳が降りた時は、泣きながら深呼吸しました。

カーテンコールで緞帳が上がると、ゴメスとマーニーが、この写真のように肩を抱き合い、頭をくっ付け合っていました。
ライトを浴びてはいるけれど、彼ら自身が発光しているような、まばゆいひとつの塊になっていました。

Swan45SS.jpg

↑これは、カーテンコール写真大賞を受賞された、na_tsu様撮影のお写真です。 
素敵な一瞬を切り取られましたよね~。(掲載許可をいただきました)

二人は感極まっていたのでしょうね。しばらくそのまま動きませんでした。
泣いていたよね?


ようやく二人が前へ歩き始めると、観客がほぼ一斉に立ち上がったんです。
スタオべ早すぎる(笑)。でも、思わず立ち上がってしまいました。そうせずにいられなかった。
湧き起る拍手と歓声。カメラを構える人々。

ゴメスとマーニーは肩を組んだまま深々とお辞儀をしました。
そして、熱き抱擁(笑)。もうこの光景は見られないのね。淋しい。
名残惜しそうに見つめ合いながら離れていく二人。また共演してほしいなぁ。

観客はずっと立ったまま、キャスト全員に拍手を送り続けました。
キャストの皆さんがすごく嬉しそうに会場の上のほうまで見ていたので、私も振り返ってみたら、2階席から上の観客もスタオベしていたんです。
壮観でした!

いったん暗転になり、またライトが点くと、手をつないだキャストの皆さんが舞台奥からダーッと前に出てきて、観客の喝采に応える。
そんなカーテンコールが何回繰り返されたことでしょう。
いくら拍手をしてもし足りない思いでブラボーと叫びながら、立ちっぱなしで拍手を続けました。


観客の拍手は鳴り止まないまま、ついに緞帳が降りました。

それでも立ち去り難くて、まだ客席に残っていたら、今度は緞帳の奥から拍手と歓声が聞こえてきたんです。
千秋楽を迎えたゴメスに、カンパニーからの拍手だったんでしょうね。

緞帳の奥の興奮が伝わってきて、思わずこちらからも拍手をしてしまいました。
そうしたら、小さくなりかけていた観客の拍手がどんどん広がって、また大きな音になって。

回りを見ると、お客さんはまだ帰らずに拍手してる。
振り返ったら、2階席もまだスタオベしてる!
すごい! みんな名残惜しくて帰りたくないんだ。

観客の拍手はどんどん大きくなります。
さあ、どうする?

ふたたび、緞帳が上がりました!!
湧き上がる歓声!
キャストの皆さん、ビックリした表情で笑っていました(笑)。
みんな笑顔が輝いてた。私たちも嬉しかった。

Swan36S.jpg

カンパニーの公演はあと1回残っていましたけどね。
(千秋楽は天井から白い羽根が降ってきて、それはそれは綺麗でした)

東京でのみ実現したゴメススワンへの、観客からの惜しみない賞賛が、ご本人にもしっかり伝わっただろうと思います。
もちろん、ゴメスだけでなく、カンパニー全員への賞賛と感謝の思いが。




この投稿を書き始めたのは10月だったんですが(笑)、中断しながらも最後までたどり着きました。

今、ニュー・アドベンチャーズの「SWAN LAKE」ツアーは、最終地であるミラノで幕が上がりました。
初日はオリヴィエスワンとマーニー王子だったようです。
カンパニーの皆さんが晴れやかに大千秋楽を迎えられますように。
私は東京公演の思い出を大切に温めて、ミラノへ思いを馳せています。


その1から読んで下さった方には長々とおつき合いいただき、ありがとうございました。
(おまけの番外編もありますw)
 
 
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カテゴリ: ダンス

テーマ: ダンス - ジャンル: 学問・文化・芸術

タグ: マルセロ・ゴメス  クリストファー・マーニー 

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